日本の政治が堕落しているのは、社会教育に失敗したから

日本のふがいない政治の状況と、本当の意味でITを活用した政治を行うアメリカのオバマ大統領の影響で、日本のweb界隈も政治に関する関心が高まっている気がする今日この頃ですがいかがお過ごしでしょうか。(笑)


「若年層の政治参加意識を作るのは、大人の役目」だと思うんです。


今はこれがうまく機能していないから、全員参加型の政治になっていないがゆえに歪が生まれる原因になっているのではないかなーと思ってます。

森川 確かに政治リテラシーは年齢によって変化しています。私が調査した結果では、20代から少しずつリテラシーが上がり50代でピークをつけます。この理由として、私は「ライフサイクル効果」が大きいと見ています。年齢の変化によって社会との関わり方に変化が生じ、それによって自身が受ける効果のことです。

端的な例は税金で、給与水準が上がり税金をたくさん納めるようになると政治への関心が強まり政治に対する知識を得ようとします。そして、一つひとつの選挙を通して自分の声が伝わるという経験が生まれているのかもしれません。


世代と経済状況的に、団塊vs若年層みたいな構図になってしまっているけど、これはほんともったいないなーと思うわけです。
なぜかというと、若年層が次の日本を作るから。その世代に知恵を付けないで、次世代の明るい日本もないだろうにと思うのです。経営を知っている人であれば企業の継続的な発展には人材育成が不可欠ということは当たり前すぎて言うに及ばずのはずですが、日本「社会」という規模が大きなものを対象にするとその意識も薄れるのでしょうかね。
源泉徴収や消費税の内税方式で納税意識から遠ざけようとしたり、ガソリン税や酒税など取りやすいところから取るなどのやり方は圧倒的に間違っていると思うんですけど。。


政治に関心を持つようになるパターンは人それぞれだと思いますが、僕が関心を持つようになったパターンはこんな感じでした。

  1. 社会的な事件や不満をニュースなどで知る
  2. なんで解決できないの? / どうしてこんな事になっちゃってるの? と思う
  3. いろいろと考えてみる
  4. 社会を作っている仕組みが大事だねと思うようになる
  5. 政治って大事じゃん

これが28歳ぐらいの時かな。
同世代や若い世代のみんながどんなスタンスで選挙を見ているかは分からないけど、もっと若いうちから、"自分たちが国を作るんだ"という意識を作っておかなきゃいけないと思うのです。
で、その政治に対するリテラシーというのは一朝一夕でつくものではないし、自然と興味が沸くものでもないけど(本質的には楽しいものではないから)、20歳の時にはきちんとした知識を持っていて、もっというと18歳ぐらいの時から「早く選挙に参加したい!」と思うような社会というのが健全な社会じゃないかなーと思うのです。



考えてみれば当たりまえの事でも、教えてもらわないと分からない事ってあると思うんです。政治なんか、まさしくそうじゃないかと。

  • 日本というソフトは、誰かが「こうでなければいけない」と決めた形があるわけではない
  • 日本にいる人の総意で作っている
  • 人の総意は、選挙の"票"で表すことにした
  • よって、選挙が大事
  • 選挙で民意が反映されないなら、選挙の方法や仕組み自体を工夫して変えていく必要がある
  • その仕組みを変えるためにも、選挙が大事

教育課程で習ったのは、覚えて答えられるようにするため。でも本当は違って、選挙とは、政治とは、自分達が生きる社会を作る事そのもので

  • 「あなたたちが社会を作るのですよ。今は票という選択肢しかないけど、その枠組み自体もより良いものを自分達で考えるのですよ」
  • 「あなたたちが社会を変えるには、今は(ビジョンと実現案を実行してくれる人たちに)選挙で票を投じるしかないのですよ」

という教え方をしないといけないのだと思います。というか、教え方ではなくてそういった意識を付けることが目的なので手段は色々あっていいんだと思います。


20年ぐらい経ったら「そんな時代もあってね。戦後で日本の政治もまだまだ若かったんだよ」なんて笑い話にできる日本になっているといいなーと思います。


そんな感じ。