集合知を作るのにブログに足りない部分

調べてないので、もし既にあったら意味のないエントリーなんですが。

ブログのいい所はもはや言うまでもないけど、集合知を作るうえでは"ここが足りてない!"と思う部分があります。日本をよくするための思考共有ツール(仮)は、そこを実現するためのツール。
それは何かと言うと、


"ブログのエントリーを1つの単位とした、論理構造を作る"こと。


ブログのエントリーは日付で時系列管理されているし、タグを付ければ時間にとらわれずにタグをグループ名とした1つの論理グループに直接アクセスできるけど(これはとてもフラットな構造と親和性が高いけど)、例えると日本の組織構造のような深くもなりうる"階層構造を作る"のにあまり向いてないと思うんです。


なぜこの論理構造をエントリーを単位として作りたいかというと、規則とか改善案とかアイデアとかは必ず根拠となる事象があってその上で成り立つものだと思うから。
例えばある実現したいプランがあるとして、それには問題点が2点あって、1つの問題を解決するにはそれぞれ2つ、3つの問題を解決しないと解決できないというような場合を簡単に表現できたらいいな、と。ブログのエントリー中に論理的な説明を文章で書くこともできるけど、分かりやすさとしては文章よりは図だよね、と。
その論理構造(エントリー間同士での意味的なつながり)を、誰もがわかりやすい形で見ることができて、簡単に作れて、共有できるとしたら、webにおける意思疎通がもっと快適で有意義なものになると思うんです。


具体的な実装イメージはまだ出来上がってないけど、「こんな感じにできればいいな」というおぼろげなイメージはあります。それを使って、個人が持っているアイデアや想いを、よりよい(論理的な・構造的な)構想をつくるためのパーツとして共有したいです。


世の中に散在する問題に対する、ちょっとしたアイデアやすばらしいアイデアは、各個人の中にあると思うんです。国会議員や、学者だけのものではなくて。それを体系化して、群集の叡智を現状の改善に役立てる事につなげられればいいなーと思ってます。

教育とか、介護とか、医療とか、企業に対して課すべき規制とか、消費者が不満に思っている事とか。例えば教育とか介護なんかにしても、やっぱり実際の現場で苦労して問題に対して接する時間が長ければ長い人ほど問題に対する知識も深いし、よく知ってるから"こうなればいい"という仕組みや理想像を考てるんじゃないかと思うわけです。やっぱり現場が詳しいんではないかと。
もちろん一般的には、学者やその分野について研究している人のほうが詳しいと思うけど小さな、ほんの小さな改善とか(例えば、バイトが考えるお店の改善提案とか)も、個人がその草案をブログを書くように簡単に作れたらいいなーと。

1人が複数の体系(論理構造)を好きな粒度で作れるようなツール。

で、その論理構造をその構造のままweb上で共有するができたなら、変な行き違いも少なくなると思うし、他人からもらったコメントや意見は、内容の改善に積極的に取り入れられるようになるんじゃないかと思います。


もしこの構造が作れたら、

  • マスコミで取り上げられるような社会問題に対する解を作ったり
  • 政治ならマニフェストを作れたり
  • 勉強会のまとめページを簡単に作れたり

なんて事が簡単にできるようになると思います。

僕としては、ポジティブな人に、全体最適の視点からAll-winのモデルの組み立てに使ってほしいなと思ってます。全体最適やAll-winの参考エントリーは、こちら。


1つの事象は見る人によって、見る角度によって正反対にもなりうるから、個人が作った論理構造がそのまま正解という事にはなりにくいとは思うけど、その意見や思考を共有することはとても意義ある事なんじゃないかと思うのです。

まぁ、そんな「トータルで考えていい方向をめざす思考まとめ」ができたとしても、実際に動かすには不利になる人や痛みを伴う人が必ず居るので、その人達が反発するし、反発しないまでも抑止しようとするうだろうからそのまま実現されるということは考えにくいけど。それでもなお、他の人が考えたアイデアや、他の人が気づいている現実は共有しておいた方がいいと思うわけですよ。
僕個人的としては、同じ痛みでも流れに乗ってたどり着いた現実による痛みより、選択した結果想定していた痛みのほうがはるかに有意義だと思うのでその選択を判断する材料の一部にでもなればといった思いです。


そんなツールを作りたいんだけど、もしかしてもうあったりします?


そんな感じ。